
【徹底解説!】「ホリスティック」な医療・ヘルスケアって結局なに!?
この記事では以下の4つを通して、ホリスティック医療・ヘルスケアについての理解を深めようと思います!
・ホリスティックの定義
・ホリスティック医療の歴史
・ホリスティック医療とは実際どういうもの ?
・ホリスティック医療でよく選ばれる治療法・ヘルスケア
ホリスティックの定義
ホリスティック / Holisticには主に哲学と医学で2つの意味があります。
哲学では ホーリズム / Holism といい、古代ギリシャの「 ὅλος / holos / ホロ」が語源になっており、全て・全体という意味を持っています。その定義は、あるシステムを、部分的に切り離して理解するのではなく、その全ての部分を含む全体性(社会、体、マインド、言語など)から理解すること、と定義しています。
医学的な定義では、ボディー・マインド・スピリットの様な全体性を考慮した治療と定義しています。
要するに、生体システムを部分的に診断・治療をするのではなく、生体システムを機能させる全ての部分の相互作用や繋がりを重視したアプローチといったところでしょうか。
ホリスティック医療の歴史
そのホリスティック医療なのですが、なんと5000年以上(とある説では7000年以上とか。。。)も前から存在していたみたいです!
イタリアにあるオッタルというアルプス/ Ötztal Alps の登山客が1991年に、偶然5300年前に生きていたミイラを発見しました。そのミイラの体全体に61箇所の刺青があり、驚くべきことに、古代の鍼治療の様な治療の際に鍼を刺す場所を示したものだったみたいです。詳しい記事は下記のリンクから読んでみてくださいね!(英語です。)
他にもアーユルベーダや中国伝統医療も3000年以上もの歴史がありますね!
そんな歴史の長いホリスティック医療ですが、そもそも「ホリスティック医療」という名前で一般的に西洋で認知され始めたのは、1960年代頃の様です。事の発端は、近代医療があまりにも病気を診断・治療する薬や医療テクノロジーに、焦点を合わせすぎていることに疑問を持った人々が、ホリスティック医療という古くも新しいムーヴメントを生み出しました。
ホリスティック医療とは実際どういうもの?
ホリスティック医療では、クライアントの全体性を考慮して最適な治療法を選択するため、既存医療の他に様々な代替医療やヘルスケアも一緒に提案します。
そして、もともと主流の医療に疑問を持って始まった分野なので、ホリスティック医療ならではの治療に対する考え方があります。
・究極的にはクライアント自身が自身の健康に責任を持つ必要がある。
・クライアントへ無償の愛を共有する。
・クライアント自身に自己を治癒する力を秘めている。
・治癒には、お医者さんとクライアント、双方の協力が必要で、クライアントの人生の様々な側面に影響を与える目的として様々なヘルスケアを活用する。
・症状のみに集中するのではなく、原因を特定しアプローチする。
ホリスティック医療でよく選ばれる治療法・ヘルスケア
・中国伝統医療(鍼灸・漢方)
・ホメオパシー
・ナチュロパス
・ハーバルメディスン
・アロマテラピー
・フラワーエッセンス
・カイロプラクティック
・アーユルベーダ
・レイキ
・エクササイズ・ダイエット
・ファスティング
・食事療法
・瞑想
・ヨガ
この様に病気にフォーカスするというよりは、クライアントの人生・人間関係・体・感情など、個々人の全体性を重んじたアプローチを大事にする、人間中心的なヘルスケア・医療です。これからホリスティック医療・ヘルスケアを志す方がいらしたら、ぜひ参考にしてみてくださいね!
参考:
Cambridge Dictionary / Holistic
Ötzi the Iceman's Tattoos May Have Been a Primitive Form of Acupuncture
Brief history of Traditional Chinese medicine
This history of holisctic medicine